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話が、落ち着いた所でレインが語りかける
『皆…強制は出来ないが、未来を担う子供達の為…勇者を助けてくれ…』
ギルドのメンバーと竜騎士達は、力強く頷き握りこぶしを空に翳して誓いを立てた。
『我ら如何なる困難に遭おうともこの大役…果たしてみせましょう‼』
…
……
バサッ…バサッ…
竜の羽ばたきで、起きた強い風を頬に受けながら…レインは、飛竜に跨がり空へと飛び立つメンバーを見送る
『皆…頼んだぜ!!』
剣士レインと大僧侶のオババは、魔王の手の者から勇者を護衛する為…
また、魔王により掛けられた…禁呪、廃炎柩菌(キンジュハイエンキュウキン)の治療の為…この街を離れられず、歯痒い思いを噛み締めていた。
合流メンバーを見送った後…
星の子達亭…特別室
勇者優汰に魔力を送り続ける、大魔導師ママンの姿があった。
既に昼夜を問わず5日間、勇者の体を蝕む…魔王の禁呪…廃炎柩菌の侵食を抑える為、意識も朦朧とする中で、既に尽きかけている魔力を気力で、放出していた。
大僧侶オババが声を掛けた。
『大魔導師ママン…良く頑張ったね✨ここからは、私が代わるから安心して休みな…』
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