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ガドのカードも、Sランクになっていて、二つ名がついていた。
ーーーーーーーーー断罪の銀狼王ーーーーーーー何これ?
困惑するガドに俺は笑い出していた。
「ははははははは・・・・・・・。すっげえ、ピッタリの二つ名じゃねえのか?」
俺の言葉に俺を睨みつけるガド。
「だってなあ。お前の武器って大鎌じゃんか。断罪者ってのが一番しっくりくるだろ?」
そうなんだよなあ。ガドの武器ってさ、大鎌何だよ。真っ黒のな。
断罪者ってのが、凄いピッタリ来ると思わね?
俺の“救済の銀天使”よりはずっと格好良いし似合うと思わねえか?
大体男に救済とか天使とかって何って感じだよな。あ~似合わねえよなあ。ほんと。
はあ・・・・・・・・・・・・・って、俺が溜息をつくと、受付が笑顔で言った。
「おめでとうございます。お二人共にランクアップになりましたね。それと、お二人にはギルドよりお祝いの品を送ります」
そう言って包みを渡した。
どうやら、衣類のようだ。すると、受付が小さな声で言った。
「これは、お二人それぞれのローブになります。今後は、姿を隠しての依頼処理を希望します。よろしくお願いしますね」
にっこり笑ってそれぞれに渡された衣類・・・・・・ローブに俺は苦笑する。
良かったよな。姿が大きくなって。でも、受付って見た目の年齢とか気にしないのか?
俺のカードには、32って書いてあるよな?でも、見た目は16位だろ?
ま、良いか。別に。
俺達は頷いて包みを受け取って部屋に戻る。
部屋で、包みを広げて溜息二つ。
だってさあ。二枚ともに銀色だぞ?派手だよなあ。
一枚は背中に大きな真っ黒い鎌。こっちがガドか。
で、もう一枚は・・・・・・・・・え?天使の翼?俺かよ。
俺は天使の翼の方のローブに魔力を流しつつ羽織る。
これで、ローブには俺が認識されて基本、俺以外は羽織る事が出来なくなった。
ガドも仕方ないと言った表情で、ローブに魔力を流して羽織る。
「しっかし、派手だよなあ。何だって選りに選って銀色なんだろうなあ」
呆れたという様子で言うガドに、俺は溜息混じりに言った。
「俺等の毛色じゃねえの?お前も俺も銀色だしなあ。仕方なくね?」
俺はローブに書き込まれてる魔法陣を確認しながら言った。
ガドは、眉を寄せて言う。
「ああ。そっかあ。仕方ねえのかなあ・・・滅茶苦茶目立つよなあ。面倒くせえ」
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