第1章

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楽屋in『榛』side 楽屋に入ると既にみんな揃っていた。 そしてその場の空気は少し重かった。 元気印のあいつがいねぇんだもん、そりゃそうだよな。 なんて思いながら、席に着いた。 「榛くん、おはよう。」 ああ、おはよう 。凛大丈夫?クマあるよ目の下。 そう俺が言うと小さい声で、凛弥は話し始めた。 「あー、昨日の夜ね龍崎さんと、ふたりでスタジオ収録してたんだけど、後半にね、龍崎さんが胸に手を当てながら静かに倒れていったのよ。その時現場にいたもんだから一緒に病院に行ったわいいけど。ね。寝れるわけなくて。」 ほんとに小さな声で、口早に話す凛弥は相当疲れたんだろうななんて思いながら、コーヒーを入れてあげた。 「榛くん有難うー。」
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