"彼女"との出会い

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「バッカじゃないの!!」 いつものあの声が違う雰囲気をまとって俺の耳に響いた。 「あんたみたいな人間がいるから私の気分が最悪になるの! この役立たず!」 そのいつもとは違う声と同時にすすり泣く女の子の声が聴こえた。 その後もしばらく夜雲さんの声が響き、俺は何も考えることもできず、ただ階段の近くで呆然としていた。 その時、誰かの携帯が音をたてて鳴った。 その音に気づいたのか夜雲さんの声が突然消えた。
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