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鳴っているのは...
俺の携帯だった。
「誰っ!?」
夜雲さんの声が響いたとともに階段の近くで隠れていた俺のもとへと足音が近づいてきた。
...ヤバいっ!!!
しかし逃げることもできず夜雲さんが俺の前へ来てしまった。
「あ、あなたは...確かBクラスの倉繁君よね。
ど、どうしてこんなところへ?」
明らかに動揺している夜雲さんの顔を直視することができない俺。
「何か言ってよ!」
憧れだった夜雲さんを前にしての緊張で何も話せないのではない。
夜雲さんへの少しの恐怖と、
女の子には裏があることに対するショックで頭の中がうまく整理できないのだ。
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