地獄のデザイン科

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全てやらされました。野球部のゼッケンの縫い付け。パシリ、彼氏の弁当作り、クラスメイトへのモーニングコール、教室の掃除。あと、やしきたかじんのモノマネ。 真曾は女子達の逆鱗に触れないように生きてきた。 女子が怖かったわけじゃない。ただ漫画家になる夢を叶える為。愛華との約束を果たす為。 「何、ヤラシイ目で見てんだよ」 「見てませんよ」 「はあ?」 このクラスでリーダー格の響子に目を付けられたら最後。もう逃げられない。 「嘘ぶっこいてんじゃねーぞ!豚野郎」 髪を引っ張られ、真曾の頭は勢いよく机に叩きつけられた。 もう一度、髪を引き上げると真曾の顔に唾を吐きかけた。 「お前みたいな変態エロ漫画家が売れるわけねーだろ。誰もお前のことなんか認めるわけねーだろ」 真曾は耐えた!耐えた!負けてたまるか!耐えた! 「廊下走ってんじゃねよ、ウンコ」 響子からの理不尽な延髄空手チョップ。 いつしか真曾はデッサンの勉強をしに行ってるのか、響子様のご機嫌を伺いに行ってるのか分からなくなってきました。 「私の分の宿題もやってこいや、顔面金玉」 響子様のコブラツイストからのバロスペシャルいきーの、キン肉バスター。 泣いたら負けだ。涙腺を引き抜いたつもりで生き抜いた。
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