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2月25日
「おはようございます」
会社で挨拶をして席につく。
課長が今日は片手を、薄くなってきた頭に手を当てて、マジかぁ、と呟いているのが聞こえた
「三浦さん、課長どうしたんすか?」
隣の先輩社員に聞いてみると
「ーーーに置いた自販機、誰かににやられたみたいよ?全面ボッコボコだとかね」
それですぐ直せる状態じゃないから回収とかなんとか、と話しているのを聞いたそうだ
「アレって最近置いたばっかのやつだったような、アレ回収ですかぁ」
最近のやつは壊すことしか脳がないのか?と、一瞬苛立ちが心を通り抜け、続けて
「あそこの近くにーーー高校がありましたね。あそこのバカ共かもしれないですね」
「どうなんだろね、こっちに仕事振られないといいが。仕事増やすなよなマジで」
知らない奴の尻拭いだけは勘弁してほしいですね、そう仕事を再開している三浦さんに言って、自分も仕事を始める。
と、
「勝、ちょっと来て」
嫌な予感がする、なんかめんどくさいのが
意味もなく隣を見ると、三浦さんがにやけてる。考えていることは同じみたいだ。
「どうしたんですか?」
課長に呼ばれる度に、使う言葉が放たれると
「ーーーに設置した自販機あるでしょ?それがどっかのーーーーーーーーー」
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