52人が本棚に入れています
本棚に追加
《…ミツケタ…ミツケタ…》
「我の勝ちだな」
一度光に飲み込まれ姿を消したが、また闇によって引き戻され、未だに目を覚まさない118の隣に腰を下ろした。
そして、煙草をふかし赤黒く燃える夜空に肺に含んだ煙をはいた。
「前より少し痩せたのではないか?118いや…『翠』よ」
早く思い出せ‥
総ての事を…
何千年の時を経て探し出したのだから…
「悪いが最期まで付き合ってもらうぞ…」
その言葉は闇へと溶けていった。
† 来栖 ~賭け事~ 完 †
最初のコメントを投稿しよう!