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「申し訳ありません“エル様”」
「フンッ 行くぞあの御方が直々にお前をご指名だ」
その言葉に肩が揺れガタガタと全身に震えが伝わり顔は血の気が引いていった。
エルと呼ばれた男は見向きもせずに歩き出しそれに気付いた118は重い足を引きずりながらついていった。
《コツン コツン》
足音が響きわたる中目的の場所の入口である扉に寄りかかっている人物が目に入った。
「084‥何故此処に」
「あんたを待ってたのよ118‥‥もしかして話聞いてないの?可哀想な奴」
「話「お前ら何してるさっさと入らんか!!」
唸り声のような声によって阻まれ118は次の言葉を押し殺し振り向いた。
幕が開かれており、自分体の3倍はあろうあの御方が此方を見ていた。
その目はとても冷たく身を震わせながらもあの御方へと向かった。
幕の向こう側に狂い人達の歓声がけたたましく鳴り響く。
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