来栖 ~賭け事~

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『大変お待たせしました。さぁ、今回の見せ場となる…………この薬を体内に取り入れますと一瞬にして灰に変わると言う不思議な液体。実験的に飲んでもらおう?』 『わぁ~!!』 目が血走った客達は早く飲めと急かす。 「おら、さっさと飲め!」 118は、液体を見つめチラッと横目で084を見るとボソボソと呟き始めた。 その声は徐々に大きくなり始めやっと聞き取れる大きさになった。 「死にたくない…死にたくない…死にたくない‥」 何度となく繰り返しその場を逃げ出そうと084は足を踏み込んだが… 《ドタン バキャ》 人影が084を地面に叩きつけうつ伏せにして両手を掴み背中に足をのせた。 そして抵抗する084の頭を数回殴りつけ液体を受け取り084に無理矢理飲ませた。
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