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キアラは先程の面倒そうに呟き、少々考え込み口を開いた。
「簡単に説明すると此処、緋螺は傍観者の集まる世界だ」
「????傍観者って何?」
「傍観者とは時を監理する者だ」
未だに目の前の人…キアラか、何を言っているのか理解ができない118は首を傾げる。
「傍観者は、あらゆる時の終わりを見届け緋螺に刻み込む。そしてまた新しい世界を探し見届ける」
「────…。何故そんな事するの?」
「それは、此処堕ちた者の定めだからだ」
「意味が分からない……。それに、此処に堕ちた者っていう事は自分もそうなの?」
「ああ、そうだ」
肯定の言葉に惰力感を味わい地面に座り込んでしまった。
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