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中学生になって、半年以上すぎた。
冬服からはじまって、夏服になった制服は、また冬服に戻った。
部活の初めての大会、初めての夏休み、初めての体育祭に文化祭。
中学校での生活は、毎日楽しかった。
「翔伍、あれ、美夜子ちゃんじゃない?」
すっかり肌寒くなった11月の中旬。
部活が終わって、帰る準備をしていると…
小学生の頃からの友人、花井 修平(ハナイシュウヘイ)に言われて。
校門の方を見ると、そこには彼女の、青塚 美夜子(アオツカミヤコ)がいた。
「ラブラブだなー。校門まで迎えに来ちゃってー」
修平に冷やかされるのがめんどくさくて仕方ないのは…
俺が美夜子のことを、好きじゃないからなのだろうか。
「…修平、俺、美夜子と帰るわ」
ヒューヒューとか言って、冷やかしてくる修平に、そう言いながらも、美夜子の元に行く。
…めんどくさいし、うるさいから、美夜子にここに来るのはやめさせよう、そう思いながら。
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