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やがて、小学生になって。
俺には俺の友達ができたけど。
いまいち女の子の友達ができない美夜子。
「だから、ほら。こうやって、ここで待ってれば、翔ちゃんにいろいろあっても会えるじゃん!!」
そんな美夜子をほっとけないのは、多分ずっと妹みたいだったから。
それが余計に美夜子に友達ができなくさせてるなんて、気付きもしなかった。
「いい加減美夜子も、友達作れよ。俺ばっかにくっついてないでさ」
中学は、私立に行かせたいという美夜子のお母さん。
美夜子のお父さんはお金持ちだし、自然だと思った。
だけど、美夜子は、嫌がった。
…私立中学には俺がいないから、と。
うちは、離婚してるし、私立中学なんて考えたこともない。
それに、美夜子のお母さんが美夜子を行かせたい中学は、女子校だ。
俺は美夜子は私立に行ったほうがいいと思った。
半分は今のメンバーのままで中学に行くよりは、新しい環境になった方が、今度こそ美夜子に友達ができるんじゃないかと思ったから。
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