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…翔ちゃんが、付き合ってくれるなら、私立行く!!
なんで、その場に俺がいたのかはわからない。
いつものように、美夜子と美夜子のお母さんが中学のことで言い合いしてると。
美夜子がそう叫んだのだ。
美夜子のお母さんは、何をバカなこと言ってるの?と呆れていた。
だけど…俺は…
…いいよ、付き合う。だから、美夜子は、私立行けよ。
「翔ちゃんがいればいいもん…美夜子は翔ちゃんだけでいいもん」
俺はきっと、美夜子を好きなわけではない。
いや、好きは好きだけど、そういう好きではきっとない。
だから、今。
俺は、こんなにめんどくさいんだろう。
前に修平に言われた言葉を思い出す。
「いいよなー。翔伍は美夜子ちゃんと付き合えて。俺も根本と付き合いてぇな…」
…俺には、そんな気持ちはわからない。
翔伍は、俺も美夜子のことを好きで付き合っていると信じて疑わないから。
だから、そんな目で俺を見れるんだろう。
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