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「へぇ、こいつは、幼馴染みと付き合ってるんだよ、今」 …へぇ、植原の彼女、幼馴染みなんだ。 彼女がいることは、あの日、綺音ちゃんに聞いて知っていたから、それを今さら聞いても、傷つかなかった。 なんていうのは、嘘で。 痛かった…ものすごく、痛かった。 「…ここにいない奴の話はいいだろ、修平」 そう言った植原が、彼女を庇ったような気がして。 それが、さらに、痛かった。 「…ストーリー!!あんま時間ないんだし、ストーリー考えようよ」 そう言ったのは、綺音ちゃん。 気付かれちゃったかな、まだ植原のことが好きだって。 諦めるって、大丈夫って、言ったのにね。 「私はね、動物ものがいいと思うの。人間って書くのに時間がかかるし、上手い下手がわかれるから」 綺音ちゃんの提案に、賛成する3人。 …私は、一人で上の空だった。 そっか、植原の彼女は、植原の幼馴染みなんだね。
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