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「うん、、、」 綺音ちゃんも、話してくれたんだし。 私も、話そう。 そう思ったけど。 なかなか出てこない名前。 本人に告白するわけじゃないのに。 いざ、言おうとすると、名前を言うだけなのに、信じられないくらいに、ドキドキした。 「三浦さん、根本さん、できた??」 今が部活中だということも忘れて、綺音ちゃんとキャッキャッとやっていたら。 「あっ、奥井先輩っ」 すごく真面目に、一言も私語なくひたすら作成する、というわけではなく。 割とワイワイしている美術部。 でも、さすがに作品そっちのけでキャッキャッしすぎたかもしれない。 1つ年上の、奥井 洋志(オクイヒロシ)先輩に聞かれて。 私も、綺音ちゃんも、少し慌てた。 「慌てなくても、怒ってないから。ただ、三浦さんの絵本、楽しみにしてるんだ。だから、できたかなぁと思っただけでさ」
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