0人が本棚に入れています
本棚に追加
志望校を私立山海高校に決めてからは
毎日がめまぐるしく去って行った。
一番頑張ったのはやっぱ勉強!じゃ、なくて~~~
高校のイメトレ!!
つまりは、漫画を読みまくり、高校への期待を膨らませていた。
時々絵梨奈が来て、勉強を教えていた。
が、私の頭は壊滅的に悪かった。
成績優秀、塾のバイトもできるほどで、教えるのにも慣れている
絵梨奈が頭を抱えるほどだった。
母親も、「凪咲、功績は残せなくていいわ、だから、お願いよ、進学してね…。」
と言う始末だ。
絵梨奈でさえも、「凪咲、進学あきらめたら…?」
と、言った。
流石に、すすめられた絵梨奈に見捨てられるとは思わなくて、
少し傷ついた…事もなくない。
「ものは、試し…?」
そっと声に出してみたが、ものは試しとは少し違う。
試してダメならそれで終わり。
私の試しは一度きりの試し。
滑り止め、なんて言ったって、できるわけがない。
どこにも、入れずに終わるんだろうか。
一生プータローなんだろうか。
「そんなの、嫌だ!」
私は机へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!