第1章

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志望校を私立山海高校に決めてからは 毎日がめまぐるしく去って行った。 一番頑張ったのはやっぱ勉強!じゃ、なくて~~~ 高校のイメトレ!! つまりは、漫画を読みまくり、高校への期待を膨らませていた。 時々絵梨奈が来て、勉強を教えていた。 が、私の頭は壊滅的に悪かった。 成績優秀、塾のバイトもできるほどで、教えるのにも慣れている 絵梨奈が頭を抱えるほどだった。 母親も、「凪咲、功績は残せなくていいわ、だから、お願いよ、進学してね…。」 と言う始末だ。 絵梨奈でさえも、「凪咲、進学あきらめたら…?」 と、言った。 流石に、すすめられた絵梨奈に見捨てられるとは思わなくて、 少し傷ついた…事もなくない。 「ものは、試し…?」 そっと声に出してみたが、ものは試しとは少し違う。 試してダメならそれで終わり。 私の試しは一度きりの試し。 滑り止め、なんて言ったって、できるわけがない。 どこにも、入れずに終わるんだろうか。 一生プータローなんだろうか。 「そんなの、嫌だ!」 私は机へと向かった。
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