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人が嫌いになってしまった自分を、心から嫌ってる。
仕方ないの繰り返しで、黒い感情に押し潰されてしまいそうな恐怖心が、胸をいつも圧迫してて。
人を嫌いになることすら、面倒に感じてしまって。
じゃあ好きにならなければよかったって、今日も今日として泣く日々。
でも、それじゃあ変われずに終わるだけ。
そんなの嫌だって叫べたとき、母の友達が芸能界の大御所であることを知った。
同時に、自分の1番身近にいるはずだった人がイケナイことをしてる人だということを知った。
皆、ちゃんと繋がってるんだよ。
戸籍がない人ですら、ちゃんと繋がってる。
近くでも遠くでも、関係ないだなんて言わせやしないってくらいの太い楔で、いつも一緒に歩いてる。
涙が溢れ、血が滴り、言葉が漏れ、笑顔が落ち、喘ぎ声が反響する。
そんな世界だからこそ、盲目になってしまうの。
今日傷ついた人が、自分と関係あるという現実を見たくない。
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