4章

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ルール上はペア部門でも一人での参加も問題ないとされている。 まぁ普通の人間ならそんなことは絶対にしない。 いくら強くても、人数差は覆せないだろう。 でも僕は・・・ここまで僕を付き合わせたお礼をするために参加しなくてはならない。 半ば無理やり参加させたのに、当の本人が来ないのはさすがに頭にくるが、せっかくここまで来たんだ。 僕一人でも優勝して、彼女に目にものを見せてやる。 そう誓った瞬間だった。 「春翔っ!」 選手控室のドアを勢いよく開き、拓斗が入ってきた。 そして・・・僕は頭が真っ白になった。 「美冬ちゃんが倒れたっ!!」
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