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そりゃ元世界No.1が学生ごときに負けるわけないよ、とは言えず。
「最上級魔法ぶっぱなしたんだから私より強いじゃん。赤いチェーンなんてショボいでしょ?」
「そんなことないよ、僕はランカーじゃないからね。君のチェーンは努力の証だろ?」
「私はチェーンなんていらない。他の欲しいものは手に入らないのに・・・」
えへへ、といつも通りに笑う君。
けれどその笑顔は貼り付けられた笑みなのは、見てすぐにわかる。
けど僕は追及しなかった。
いや、出来なかった。
僕も同じ顔をしたことがあるから。
その笑みは偽りの気持ち、どうしても誤魔化したいときに使うんだ。
誤魔化したい、なんてものじゃないのかも・・・
隠さなきゃならない、の方が適切かもしれない。
だから僕はその事には触れず、話を反らした。
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