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とてもカラフルに見えた。
服装などがカラフルだった訳ではない。
彼女が纏うオーラのようなものが、どことなくカラフルだと思えた。
「よっ!お待たせ」
高校2年間で聞きなれた燈の声。
燈と拓斗も彼女と一緒にここへ来ていたようだ。
「紹介するね。彼女が私の幼馴染みの橘美冬。高校同じだから見たことあるとは思うけど・・・」
「ご紹介に預かりました!橘美冬です!よろしくねっ」
ビシッ!と敬礼を決め、自己紹介した彼女の僕らを見る目。
拓斗と僕を見る目が違うのは一目瞭然だった。
「美冬ちゃん!可愛いねー!」
「えへへー!ありがとっ」
「わー!返事までかわうぃーー!!」
はやくも拓斗と彼女は打ち解けている様子を見せている。
あの様子だとたまたま来るタイミングが被っただけかな?
「なーに見てんのー?美冬ちゃん?」
ジト目で僕を見つめる燈。
「美冬なら拓斗が好きなんだよー?春翔はあくまでも友人、その先は多分無いよ?」
わかってる、あの目はそう言う目だ。
第一僕には関係ない話だろ!?
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