1章

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とてもカラフルに見えた。 服装などがカラフルだった訳ではない。 彼女が纏うオーラのようなものが、どことなくカラフルだと思えた。 「よっ!お待たせ」 高校2年間で聞きなれた燈の声。 燈と拓斗も彼女と一緒にここへ来ていたようだ。 「紹介するね。彼女が私の幼馴染みの橘美冬。高校同じだから見たことあるとは思うけど・・・」 「ご紹介に預かりました!橘美冬です!よろしくねっ」 ビシッ!と敬礼を決め、自己紹介した彼女の僕らを見る目。 拓斗と僕を見る目が違うのは一目瞭然だった。 「美冬ちゃん!可愛いねー!」 「えへへー!ありがとっ」 「わー!返事までかわうぃーー!!」 はやくも拓斗と彼女は打ち解けている様子を見せている。 あの様子だとたまたま来るタイミングが被っただけかな? 「なーに見てんのー?美冬ちゃん?」 ジト目で僕を見つめる燈。 「美冬なら拓斗が好きなんだよー?春翔はあくまでも友人、その先は多分無いよ?」 わかってる、あの目はそう言う目だ。 第一僕には関係ない話だろ!?
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