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夕方、出張先から戻った夫。いつもなら深夜なのに。
『ふふ』つい笑みが。
恐らく雪菜から会えないって言われたのだろう。きっと仮病でも使ったに違いない。彼女なら、今夫と会って話を複雑にする訳がない。
私は、雪菜からの入金を確認次第、夫に話を切り出すつもりだった。
翌朝、夫の出勤直後、朝っぱらから私の携帯に着信。雪菜からだった。そうだ、昨日私から掛けたっけ。忘れてた。
律儀にも雪菜は、早速入金を実行したことを報告してきた。
そして、『ご迷惑をおかけして申し訳も・・・ご主人とはもう会いませんので、どうかご安心ください』と告げたのだった。
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