向日葵

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(20) 「瑞希さん。明日の夜、久しぶりに三人でどう?」 木曜の定時間際、グループ長が唐突に話しかけてきた。 不意打ち。明日もオジさんと過ごすつもりでいた私は、うっかりオジさんに視線を走らせてしまった。オジさんは目を逸らした。 その視線のやりとりが、グループ長に全てを悟らせてしまった。 「・・・尾治さん、ちょっといい?」 マジな感じで、グループ長がオジさんを呼び、二人で会議室に入っていく。 ドアを閉める直前に顔をこちらに向け、 「瑞希さん、今日は定時で上がっていいから。それと、明日の飲みはなし」 と、素っ気なくグループ長は言い放つ。 居室に一人になった私は頭を抱えた。 『まずい、バレたかも。あの様子だとバレた・・・なんか嫌な予感がする』 会議室に向かうオジさんの固い表情を思うと、自分の脇の甘さを呪った。
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