向日葵

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(3) 普段の日曜は、午前中ダラダラと過ごしてブランチをひとりで摂る。夫は大抵昼過ぎに起き出し、食事はせずコーヒーのみ。食べたくなれば、作り置きのものを自分でチンして食べる。 だらしなく夕方までテレビの前でスポーツ番組を眺めて過ごす。 たまに買い物に誘って一緒に出掛けることもあるが、夫は聞いているのかいないのか、終始つまらなそうに私の話に相槌をうつのみ。 お互いに趣味らしい趣味もないのだから仕方ないのかもしれないが、自分の人生をこのように費やすことを彼自身は納得できてるのだろうか。 私は嫌だ。こんな生活。 平日は昼前から夕方までパート。駅前のお弁当屋の売り子だ。 楽しいこともないし人間関係もつまらない。 夕方、買い物をしながら家に戻り、ほとんど毎日自分ひとりの晩ご飯を作り、食べ、寝る。 子供は欲しいと思った時期もあったけど、それもほんの一時のことだった。 今にして思えば、できなくて良かった。子供がいたら身動きとれなかっただろうから。 いや、子供がいたら、あの夫の言動など意に介さず、せっせと子育てに励んでいたに違いない。 要するに生きがいがないんだ。 同じ苦労するにも、やりがいがあるのとないのとでは雲泥の差がある。 今の暮らしには、苦労のしがいがないのだ。
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