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―もう何年もいるってのに、全く慣れないな―
上を見上げる。
―外に行っても、どっちみち住みにくい、か。―
「ねぇ、ちょっと鏡夜。今日は何台あのポンコツロボ壊すの?」
隣の少女が陽気な声で話しかける。
「この前は、たまたま感知されたから、やむを得ずやっただけだ。同じだと思うな。」
「ふーん。じゃあ今日は何しに行くの?」
「偵察だよ。」
「偵察って何をするの?」
「外の都市の地形と建物の場所をある程度把握しに行く。」
「何故、そんな事する必要があるの?」
「うるさい。」
そう言って、自分がスズと呼ぶ少女の額にでこピンをお見舞いする。
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