第二章

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リニアモーターカーの騒音をゼロに近づけようと、6年前くらいに計画が立てられ、今では音がしないと言っても良いくらい静かになった。 聞こえるか聞こえないくらいの機械音に、耳を傾ける。 この都市の機械化が進んだのは、僕が生まれる前。 第三次世界大戦後に政府がよりよい国づくりを進めるために、ロボット技術を発展させてきたとかで今の状況になりつつある。 3年前から政府が、新たに各家庭に1台家庭用ロボットを置くことを義務づける法律を制作して、うちにもある。 多分いてもいなくても、変わらないと個人的に思っているが、母さんは家事の負担が軽減して喜んでいる。
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