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7月3日午後3時、
僕は逮捕された。
それは、
とある静かな住宅街での出来事である。
そこに見えるのは、
手錠を掛けられたスーツ姿の僕、
その僕を取り囲む5人の私服刑事逹、
まるで刑事ドラマの一節のような光景が、
僕の目の前に現実に起きていた。
僕は今、
自分の身に何が起きているのか、
はっきりとは理解出来ずただ呆然とその場に立ちすくんでいた。
少し経つと、
遠くの方から一台の乗用車がゆっくりと不気味に近付いてきて、
僕の前に止まった。
刑事さんが、
後ろのドアを開け優しい声で「真ん中に座ってくれる」と声を掛けてき、
僕は言われた通りに乗り込もうとするが、
両手が塞がっているので少し苦労したが、
何とか後部座席の真ん中に座ることができた。
狭いにも関わらず、
その両サイドには刑事さんも乗り込んで来た。
そして、
助手席にも刑事さんが乗り込み携帯電話でどこかに電話をしていた。
多分、
これから向かう管轄の警察署に電話をしているような感じだった。
4人の刑事さんと僕を乗せた乗用車は、
静かにその場を走り去っていった。
この日は梅雨真っ只中、
外は蒸し暑くジメジメしていたが車内は、
ガンガンに冷房が効いていて快適な空間であった。
僕は、
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