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僕を乗せた車は、
正面入り口ではなく裏口の方へと向かっていった。
すると、
鉄の門が既に開いており敷地内に入ると大勢の制服の警察官や背広姿の職員逹が僕を迎えてくれた。
当然だが、
全く嬉しくない。
後部座席のドアが開けられ、
外に出ようとするがやはり出ずらかった。
大勢の視線の集まる中、
手錠を掛けられた僕は刑事さんの連行に従い建物の外階段を慎重に一段一段昇っていき、
3階から建物内へと入っていった。
狭い廊下を進むと広い部屋へと抜け、
そこには沢山の机、
そしてその上にはパソコンや決して整理されているとは言えない数々の書類などが、
無残に置かれていた。
その部屋は「刑事課」であった。
待機していた、
数人の刑事さんの嫌な視線を感じながら、
さらに奥にある小さな部屋へと案内された。
そこは「取調室」であった。
奥側の椅子に座るよう指示され、
静かに腰を降ろすとすぐ様、
手錠を外してくれた。
静かにその部屋で待っていると、
一人の刑事さんが入ってきて、
これから取り調べを行うことを告げられた。
まず始めに、
僕には黙秘権があることが言い渡され、
言いたくないことは言わなくても良いとのことも告げられた。
そして、
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