第1章

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両国のエース対決となったこの試合、第1セットの第4ゲームで錦織が先にブレークを許してしまい、その後もラオニチの強烈なサービスゲームを崩すことが出来ず、第1セットは錦織が落とす。 第2試合では、中盤まで両者サービスキープとなるが、第8ゲームで錦織がラオニチのセカンドサービスをバックのダウンザラインでリターンエースを決め、この試合初めてのブレークに成功。最後はラオニチがバックハンドをネットにかけ、錦織が第2セットを奪い返した。 第3セットでギアを上げた錦織は、第5ゲームでリターンエースを決めてこのセットも先にブレークする。ラリー戦でも錦織が主導権を握り、ラオニチを左右に揺さぶる展開で攻め、最後はサービスエースをワイドに決めて第2セットに続き、第3セットも連取した。 第4セットでは、第4ゲームで錦織がダブルフォルトと痛恨のミスを犯し、ラオニチにブレークを許してしまい、その後はラオニチの1ブレークアップのまま、錦織のフォアハンドがアウトして第4セットを落として勝敗はファイナルセットへと持ち込まれた。 勝敗がわかれるファイナルセットでは、第3ゲームで錦織がロングラリーを制してブレークに成功。しかし、第6ゲームで錦織はラオニチの深いショットを懸命に返すも、最後は返し切れずにブレークバックを許してしまう。 しかし、第9ゲームでラオニチのフォアハンドが大きくアウトして錦織にブレークチャンスが訪れ、最後はラオニチがダブルフォルトで錦織が大きなブレークに成功する。そして最後は強烈なストロークを逆クロスに放ち、ラオニチは返しきれず錦織が勝利をおさめた。 錦織とラオニチは今回が7度目の対戦となり、対戦成績は5勝2敗で錦織がさらにリードを広げた。 日本は通算1勝2敗とあとがないというプレッシャーの中、アウェー戦ということもあり、ラオニチがわずかに有利かと思われたが、日本のエース錦織が底力を見せて逆転勝利をおさめ、エースとしての役割を果たした。
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