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「っ?し、てない?っ…何でーっ」
リクオとリクオの父親である奴良鯉伴が眉を顰める。
何があったのだろう、並森で…。
「ツッくんーっ、大丈夫だよ、大丈夫僕がいる」
「リクオだけじゃねーよ、リクオと綱吉は奴良組の宝だ」
リクオが真っ赤に成りながら、綱吉の手を握る。
綱吉の強張った身体から力が抜ける。
ドダドタと廊下がざわっき、スパーンと襖を開ける男。
「リクオーっ、綱吉は大丈夫かぁーっゲホッ」
「…鴆」
「…鴆さん」
呆れた様に鴆に目をやる、鴆は吐血する程身体が弱い一族であり、代々薬を扱う医者でもある。
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