第1章

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「っ?し、てない?っ…何でーっ」 リクオとリクオの父親である奴良鯉伴が眉を顰める。 何があったのだろう、並森で…。 「ツッくんーっ、大丈夫だよ、大丈夫僕がいる」 「リクオだけじゃねーよ、リクオと綱吉は奴良組の宝だ」 リクオが真っ赤に成りながら、綱吉の手を握る。 綱吉の強張った身体から力が抜ける。 ドダドタと廊下がざわっき、スパーンと襖を開ける男。 「リクオーっ、綱吉は大丈夫かぁーっゲホッ」 「…鴆」 「…鴆さん」 呆れた様に鴆に目をやる、鴆は吐血する程身体が弱い一族であり、代々薬を扱う医者でもある。
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