第1章

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「…」 鴆の診断の為に一旦部屋の外に出される。廊下から煙管を吹かし、鴆を見る。 「で、どうだィ」 「…身体の傷は腕の骨折が3ヶ月、打撲は1ヶ月、内蔵の損傷が半年…それから、綱吉の精神的な問題だ…後、栄養失調が何より危険だ」 鯉伴の顔が険しくなる、廊下では息子が鴉や河童、雪女、青田坊に黒田坊、首無、毛倡妓達を動かしている。 「…リクオ」 「…父さん危ないんじゃ」 不適切に笑う鯉伴はリクオの頭を撫でる。 「リクオ、明鏡止水で綱吉の事を調べる、何か有れば親父に頼れ」 止める暇もなく、ユラッと鯉伴の身体が揺れたと思ったら鯉伴の身体はもう消えている。
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