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「きっとそのうち思い出すさ」
『思い出せたら、成仏できる?』
「きっとな。
悪いちぃ。今日は急いでるからまたな」
ふわふわしているちぃに手を振り、俺は学校へと急いだ。
「やべ、遅刻だ」
校門に着く頃にはもう集合の時間だった。
急いで体育館へ向かうと、劇で使うであろう道具を持った2人組が歩いていた。
あれは...
「よお、紅」
「おはよ、紅くん」
道具を持った2人組は幼なじみの佐伯海斗(さえきかいと)と神崎麗(かんざきれい)だった。
「おはよ。
練習はもう始まってる?」
時計を気にしながら2人に尋ねる。
「いや、まだだぜー?」
「劇で必要な小道具取りに行ってたから、これから始めるところだよ」
海斗と麗は手に持っている荷物を見せた。
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