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「良かったー。すっかり忘れてたから、寝坊して遅刻するところだった」
焦ったと胸を撫で下ろす俺を見て、海斗と麗はくすくすと笑いだした。
「やっぱりな。そんなことだろうと思ったよ」
「紅くん忘れてそうだもん」
「二人とも酷ぇー！」
俺がふてくされたフリをすると、二人はそれを見てますます笑う。
それにつられて俺も笑う。
みつけた・・・・
「あ？」
「どうした？紅」
「今誰かみつけたって言わなかったか？」
確かに聞こえた。
だけど、どこから？
「いや、言ってねぇよ。なぁ、麗」
「うん」
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