第一章

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神社の御神木の近くには、「開かずの扉」という洞窟への入り口がある。 その扉にはお札が何枚も貼られており、今にも壊れそうなくらい古びた扉なのに誰がどうやっても開けられないらしい。 1度だけ俺はじいちゃんに開かずの扉について聞いたことがあった。 興味本位で聞いただけなのに、「あそこには近づいてはならん!連れてかれるぞ!!」と顔を真っ赤にして怒鳴った。 普段温厚でめったに怒ることのないじいちゃんがそれだけ怒るのだから、開かずの扉には近づかないでおこうと思った。 それにしても、連れていかれるってどういう意味なんだろ。
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