第一章

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「紅ー!起きなさーい! 学校遅れるわよー!!」 下から母さんの声が聞こえる。 時計を見るとまだ7時。 まだまだ寝れるじゃん。 「まだ7時ですけどー?」 布団の中からそう答えると、なかなか起きてこない俺にみかねて母さんが部屋へ入ってきた。 「今日は文化祭の劇の練習朝からやるんでしょ! 早く起こしてって頼んだのは紅じゃないの!!」 「...あ」 そうだった、今日は来週に迫ってきた文化祭にやる劇の練習を朝からやるんだった。 「そうだった、そうだった」 母さんは、しっかりしなさい!と言って一階に降りて行った。
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