第二話・・・クラス代表決定戦 起動

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(これは・・・想像以上にきつい・・・・) 自意識過剰ではなく、クラスメイトのほぼ全員から注目されている。 ?(あいつ、きつそうだな。) その点、もう独りは冷静だった。 (何であいつは平気何だよ!) そして、 「・・・くん、織斑一夏くんっ」 「は、はい!?」 ?(声がでかい、そこまで緊張するか?山田先生が半泣き状態だぞ。) 山田「あ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介『あ』から始まって今『お』の織斑くん何だよね。だから、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」 ?(・・・・大丈夫か?あれ。ん?一夏、あ、あの時のか。) そう、今言われていた本人、彼が6年前に助けた織斑一夏だった。 一夏「いや、あの、そんなに謝らなくても、ていうかちゃんと、自己紹介しますから、先生落ち着いてください。」 山田「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ?絶対ですよ!」 なあ、何だよこのやり取りは、と、思うのは気のせいでは無いだろうな。見てて痛々しい。 ん、やるのか、期待されてるみたいだな頑張れ。 一夏(うっ・・・さすがにこんな風に注視されると、いくら女子に苦手意識の無い俺だってたじろぐ、いくらカレー好きだっていや、その話はいい。) 一夏「えー・・・えっと、織斑一夏です。よろしくお願い致します。」 ?(・・・・・それだけか、流石にそれは馬鹿以外無いぞ?) 一夏(いかん、マズイ、ここで黙ったままだと『暗いやつのレッテル』を貼られてしまう) 周りの女子が一斉に期待を持つ眼差しを向けていた。 呼吸を一度止め、そして再度息を吸い、思いきって。 「以上です!」 ・・・・・・・・・・・ がたたたっ! ?(おい、馬鹿か!馬鹿なのか?それはいくら何でも酷いだろ!) そして、俺はゾッとした感覚に襲われた、そしたら、 パアンッ! 「いっ・・・・!?」 こ、怖いを通り越して恐ろしい人を敵にしているぞ!一夏! 「お前が私に怯えるのか、まあ、変なことを考えないことだな、次は無いぞ?」 ば、ばれてた、人の思考読めるとか怖いぞ・・・ 一夏は恐る恐る後ろを見たら、 「げえっ、関羽!?」 スパアンッ! 「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」 まさか、担任二人目って。
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