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「今の状態で志緒を
俺の女にしたところで、
自分の身を守らなきゃ
ならないことを
教えなきゃならねえ。
その理由も」
「それはそうだな」
「まだ14のあいつに、
そんな負担をかけたくねえんだよ」
「そこまで話せば、
お前がせっせと女の子達を
いやらしい方法で片付けてることも、
きっとばれるしな」
「──……」
なんでこの人、
そんなこと知ってるんだろう。
俺、言った覚えないのに。
藤堂さんはちびちびと
ヘネシーを舐めながら、
窓の外を眺める。
闇夜に包まれて
景色など見えないが、
その視線の先には
俺や志緒の家があるはずだ。
「……けど、志緒ちゃんは
お前しか見てないぞ」
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