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「……ひっ、あ……」
悲鳴と嬌声の狭間で、
女が乱れ喘ぐ。
冷たい壁に丸みを帯びた
身体を押し付けて、
後ろから腕を掴んで
好きなように揺らした。
加減してないし、
気遣ってやってもない。
この女、こんなふうにされて
なんでじっと辛抱してるんだろう。
いきなりこんなふうにされても
痛いだけだろうし、
気持ちよくしてやろうなんて、
これっぽっちも思ってないのに。
“早くあの女の子、
遠ざけた方がいい”
いかにも親切そうな女の進言に、
自分の心の中で激しく
何かが軋む音がしたことは
覚えている。
頭の中で、耐えがたい混沌が
決して混ざり合うこともなく
どろどろと渦巻いていた。
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