打鉄の鋼帝

少年の悲劇

「『直す前に壊す』是れ創造の基本也」

「お前はどこぞのマッチョ錬金術師かｗｗｗ」

渋々腰を上げ、眼鏡の位置を調節する。

「働けニート間違ったド変態共」

「嫌でござるｗｗ働きたくないでござるｗｗｗ」

「ふぅ……」

「おい待てお前ナニやってんだこの変態!!?」

「輸血」

「んｗｗアレｗｗ?何だと思ったｗｗ?

ねぇｗｗ何だとおもったのｗｗｗ?」

ド変態トリオの内一人が厭らしそうに突っ込む。

「ジョブチェンジ（賢者）」

「歪みねェなｗｗｗ」

しかし金槌眼鏡の少年は物ともせずに返答し、金網を叩いて行く。

視線は相変わらず砂浜に向かっているが。

「それにしてもコンタクトにはしねぇのｗｗ?」

「落とすと悲惨」

「把握ｗｗ」

{ん～…この辺りは結構ガタが来てるな。優先的に張り替えておくか}

そう思いつつも目線は水着女性を探している。

ゴンゴンゴンゴン!!!

しかしその腕は機械の如き正確さで強度を調べていた。