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屋上に向かうため廊下を歩いていると保健室の扉が突然開いて、出てきた奴とぶつかった。
その拍子に相手の持っていた薬袋のようなものを落とした様だ、てかこの時間はまだ保険教諭の奴はまだ職員室にいるはずなんだけどいったい誰が……ってマジかよ。
「げっ、せ……生徒会長。なんでこんなに所にいるんだよ」
俺の問いに答える前に、生徒会長……三日月 煉次(みかづき れんじ)は落としたクラスに袋をあわてて回収してから俺の顔をじっと見つめてきた。
「なっ……貴様は、2年の……。それよりは貴様は今の物を見たことを忘れろ!」
「今のって、薬を保健室から貰った事っすか?アレルギーとか風邪なら別に普通だと……、思うけど」
俺がそう答えると、三日月会長の鬼気迫る様な顔色が落ち着いたようで。
「…………見ていないようだな。ならいいか、そう言うことにしておいてくれ」
そう一言言い残して立ち去った。
「一体なんだったんだ?」
なにか見られたら不味いもの、……まさか下痢止めとか?それだったら然り気無くあまり人に見られるのはあれだろうな。
「まぁいいか、取り敢えず屋上で寝てるか」
そうだ、ついでに蒼真に今日は担任に昨日襲われて気まずいからサボるってメール送っておくか。
蒼真と俺は同じクラスだしな。
怜桜sideout
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