159人が本棚に入れています
本棚に追加
はぁ、今日はついてない早めに部屋で休もう。
そう思い扉を開くと普段はあまり擦れ違わない同室の奴の姿が目に入った。
「おい、蒼真なにしてんだよ」
「げっ、今日は戻るの思ったより早いね怜桜」
今俺が声をかけたのは清澄 蒼真(きよすみ そうま) ……、俺の同室者で名前に反して金髪にピアスなどの装飾品を大量に身に付けてるチャラ男であり平風紀委員もしている。
「だから何してるのか俺は聞いてるんだが……」
「んとねぇー剣世からねー、我真の肉体を異界より呼びだす為に必要である群がりし軍勢の理からはぐれし者を供物にするから体の一部をよーいしたら対価を捧げようって言われたからねー。それだから怜桜の落ちてる髪の毛を集めてたんだよぉ」
「……気持ち悪りー事をするな馬鹿、大体お前もつい先週まで生け贄とかになれとか剣世に引っ付かれてただろ」
「あーそれね、鼻かんだティッシュペーパー上げたら止めてくれたよー」
「お前馬鹿だろ……てか、先週の魔方陣はその為にあいつが書いてたやつだなきっと」
それにしてもあの厨二病は俺がここに編入してからずっと続けてて辛くないのか?話に聞けば、もう十年近くあのキャラしてるらしいけど……。
最初のコメントを投稿しよう!