王道が来るまでの日常

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まあそんなのはどうでもいいか、別に気にすることでもないし。 「まぁいいや、疲れてるしもう俺は寝るから」 「はぁいー、あっ!そうだ怜桜ーあのね、剣世がなにか伝えたい事があったみたいだからオレがそれを伝えるように言われてたの忘れてたぁ」 「はぁ?伝えたいことってなんだよ」 「えーとね、内容はオレのスマホに録音してるよ」 そう言って蒼真はスマホを弄ると、厨二病で常に黒のローブを纏っている藤堂 剣世(とうどう けんせい)の声が聞こえてきた。 『クハハハ、柊よ俺様の指し示すアルカナや異界の召喚ゲートの歪みや星の配置から推察するに貴様には災厄が明日にも迫り来ているぞ……。これは妖魔?いや婬魔の災厄のオーラか、なんだと!?異界のゲートを呼び起こす儀式には星の理から見放された妖(あやかし)を供物にせねばならぬだと!………』 「……、あー、そのなんだ……。なに言ってるのかほとんどわかんねぇんだけど」 「んとねぇ……多分、なにか酷い目に会うってこことだと思うよ?」 ……やっぱりあいつ馬鹿だろ、それを伝えるなら普通に伝えろよ。 「そう言えば、剣世の占いとか直感はかなり当たってるしな……。酷い目に会うって言ってもどうせ喧嘩がらみに決まってるか」 「えっ?ちょっと怜桜、まだオレの解釈伝えきって……」 後ろで蒼真がなにか話してたけど、疲れてるから無視して部屋の扉を閉めてベットに倒れ込んだ。 今日はもう寝よ。 怜桜sideout
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