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「だめなわけねぇだろ?」
言えば奏は嬉しそうに一度目を伏せて、見上げたその目はきらきらと揺れる。
「へへっ、」
照れて笑うその顔は最高に可愛いから。
その笑顔を見れるためなら何でもしてぇなんて思う。
「奏、」
「なぁに?」
「今日は甘いもん食わなくていいのか?」
幸せそうな顔を見たくて聞けば、奏は少し考えて首を振った。
「毎日食べてたら大変なことになる」
「くくっ、大変な事?」
「うん、罰あたりそう」
真剣な顔で言うから、きっと本気でそう思ってるんだろう。
思わず笑えば少し恨めしそうに俺を見上げて。
それから一緒にふわりと微笑んだ。
お互いバイトが無い日は、なるべく長く一緒にいてぇ。
「駅前でもぶらつくか?」
聞いた俺に奏は考えたようにする。
そのとき必ず左上を見上げるから、そのしぐさがまた可愛いなと思う。
とたん、ちらりと俺を見上げて、それかから躊躇うように口を開いた。
「じゃあ……うち、来る?」
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