第1章

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駅前のコンビニ。読みたくもないのに、手に取った雑誌。ページをめくるも内容なんて全然頭に入ってこない…… 瞼を閉じるたびに浮かぶのは……コージ。コージ。コージ。 もうやだっ! 何なの? 私にどうしてほしいの? 私を振ったくせに……付き合えないって拒否したくせに どうして私に優しくするの? どうして、私を食事に誘うの? どうして私の事を気にするの? コージが何を考えてるか、さっぱりわからない…… やっぱり断ればよかった……イタリアンがいいなんて、言わなきゃよかった……ずっとブスッとしてようって思ってたのに……優しい瞳で私を見るから……つい気を許してしまった…… 矢島君が何よ、ハッキリ言ってよ、でないと私……馬鹿だからまた変な期待しちゃうじゃん…… ズルイよ……コージ……
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