年下の彼 #2

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喫茶店の扉が開いて、波多野が忙しそうに入ってきた 「わりぃ、わりぃ、遅くなっちまった。トラブルあって……」 「いいよ、大丈夫。コーヒーでいい?」 「うん。あ、カフェモカにする」 「女のような味覚だね。カフェモカ甘いよ」 「甘いの好きなんだよ」 「アハハ。そうだったね。疲れた時には余計いいかもね」 波多野が、席に座って、注文した。 おしぼりを出して手と顔を拭こうとしていたから 流石に止めた 「ちょっ!ここラーメン屋じゃないんだから…やめようよ?みっともないよ」 「あ、わりぃ……ハア」 「何があったの?」 「……実家帰っちまったんだ…真美、駿連れて」 「奥さんが?また…どうして?」 「いやな、育児大変なのに、手伝ってくれないって喧嘩になってさ、少しのすれ違いで、あっという間に大喧嘩」 「うん…」 「昨日帰ったらいないんだよ。さすがに落ち込んだ」
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