年下の彼 #2

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「そっか、…私には育児の大変さとか全然分からないし、アドバイスできないけど」 「ああ・・・。こういう場合ってさ、迎えに行くべき?迎えにいったら帰ってきてくれんのかな?」 「どうだろ?波多野が迎えに行きたいなら、行かなきゃじゃないの?」 「俺だってさ、必死に働いて家のことまでって中々手が回らないよ。主任初めてだし、一杯一杯でこっちの言い分も聞かず、一方的だし。もうどうでもいいーような気がしてきた」 「そんな投げやりな・・・」 「あああ、投げやりにもなるさ」 「うん、夫婦の問題は、やっぱり私には難しいかもしれないなあ」 「そうだなあ。悪い…まあ、聞いて貰っただけでも、ちょっとすっきりした」 「女心と男心は違うしね。私はまだ独身で、自由だからなあ。 お友達とかは、やっぱり家庭入っちゃうと大変なこと沢山だよ、って言ってるよ」 「そっか、分かんねえーな、男には。日々のノルマで手いっぱいさ。明日辺り迎えに行くかな・・・。駿に会えないのは寂しいしな」 「真美さんの実家は近いの?」 「車で1時間だな。会社早く終えていくしかないなあ。」
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