お見合い

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そのまま見合いも断れないまま…平山くんのマンションに帰った ちょっとショックだな… やっぱり私のしていることは遠回りなの? 1時予約だけど、別に結婚が決まってる訳じゃない 平山くんだって。いつかは私と別れて、もっと若い子と付き合うかもしれない……。 考えないようにしていたけど、言われると…頭の奥にしまってあった思考がスタートし始める 不安が、どんどん大きくなる。結婚を考えた、結婚を目標としたお付き合いをしているのか…? 結婚したいのか? 結婚を諦めたのか? 平山くんに、この問題を突き付けるには残酷すぎる…し、したくない 来月は、ばれないようにお見合いに行くしかないな マンションのドアを開けたら 「美樹さん、おかえり~」 犬のように、小走りで迎えてくれる平山くんがかわいくて 「う、ん。只今~」 「あ、なんか、元気ないですね?大丈夫ですか?」 「う…うん。大丈夫といえば大丈夫だし」 「熱でもあるの?」 近寄って、おでこに手を当てられた
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