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余り近くで、顔を見られたら…きっと落ち込んでるのばれてしまう
そのまま平山くんの胸に抱き着いた
「美樹さん?どうしたの?」
「ううん。あ、来月ね、同級会があるから。
来月頭の日曜日帝国ホテルに出かけるから」
「え?夜ですか?」
「ううん…あ、なんかね。昼間なんだってさ。珍しいね……っ」
「美樹さん?何か変じゃないですか?」
「全然変じゃないよ…久々の実家で疲れたかも」
私って…多分
嘘が下手なのかも
既に平山くんにばれそうになっていて
年上なのに、全然余裕なんてなくて
寧ろ格好悪い
「そっか~美樹さん、いないなら、暇だなあ」
「う、ごめんね」
「いいですよ。DVDでも観ています。丁度レンタル開始日かもしれない」
「…うん」
「じゃ、疲れとりますか?一緒にお風呂入ります?」
「は、入らないよっ。一人でゆっくり入ります」
「そう?残念…」
「今度ね…今度入ろっ」
「うんっ」
て答えた平山くんが、また満面の笑顔で可愛かった
。
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