31人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
しばらく、話ながら、食事をしたり、和やかな雰囲気だった
田中さんは、本当に話も上手だし。物知りで、楽しかった
平山くんともし付き合ってなければ、このお見合いにのるのもいいかもしれないと思わせる。
母も、田中さんをかなり気に入った感じ…
それから、とりあえず二人になってしばらくホテル内を散歩することにした
庭園が広く
綺麗なホテルで
着物なんて着慣れないからうまく歩けない
ゆっくりに付き合って、歩調もゆっくりにしてくれる田中さんの心遣いも中々優しかった
「美樹さん、今日は、楽しかったです。
よかったら、このままお付き合いしてみませんか?」
庭園のベンチに座って話していたら、そう言われた
「あっ、お見合いのルールは紹介人を通さなきゃいけませんよね。
とりあえず、僕の気持ちはそんな感じですから、伝えます。答えはゆっくり考えてください」
「…はい…」
はい、じゃないよね?
お付き合いしている人がいるって言えばよかったのに……
何だか言えなかった
田中さんをこの場で断るのは…
惜しかったのかもしれない
。
最初のコメントを投稿しよう!